Wands 上杉さんの声の特徴と魅力
今回は前のブログの、続きで、上杉 昇さんの歌声について解説していきます。
上杉さんの歌声の特徴
- 声質があまい 声質ですが、あまいとかセクシーという言葉がピッタリです。 鼻声感のあるわりと鼻腔共鳴が強い。 声は顔や頭蓋骨に共鳴します。(高い声は) ですので、顔のつくり、特に鼻筋が通っているので鼻腔に響きやすいのです。やっぱりイケメンは、イケボなのか‼️笑 ですが、共鳴はいくらでもコントロールできます。 また、表情によっても声は変わります。
- 声が太い こちらも声質ですが、エッジが効いている。文章では、表現しにくいのですが、ダミ声の要素も少しだけ入り、ハスキーの要素も含んでいる。
- 倍音の響きが豊か そもそも低音がしっかり体に響いています。(テレビで、少しだけ話し声を聴いて)まずここが前提条件で、低音ベースで、高い声を出すときも低音をベースに引き上げている。(特に初期のポップス時代) これは何を意味するのかというと、高い声を出している時も倍音である、低い音も響いているという事!! 上の高い声だけをとっただけの軽い声にならない。 ということは、厚みがあって響きや広がりが生まれる。→マイクにのる声
- 声量がハンパない 声のパワーですね。 そして、何より声量でピッチを上げています。これはライブ映像を見ればわかります。 CD音源では、シャクってあげている所もありますが、ライブでは、パワー感を出したいとか熱量を感じてもらいたい意思もありますし、器用に歌い分ける事もできるという事ですね。 何より上杉さんはパワーボーカリスト、ロックボーカリストでありますので、基本声量でドカンと出すのです。
5. 地声をしっかり生かした発声 優しいバラードを歌う時は、たまにウィスパーボイスを使いますが、基本は、地声を力強く出すです。 地声で、しっかり高い声を出す練習をたくさん積まれたと思います。
上杉さんの表現力
上記は、上杉さんのベーシックになる部分です。声質の部分だけです。 ここからが肝となる圧倒的な表現力❗ バラードでは、優しくきれいに透き通るような高音、 ロックで、激しく叫ぶパワー感のある声❗ もちろん両方が、上杉さんの中に共存しています。
もともとが、イケボで 音域が、広い、声が太い、喉の使い方が器用とかは、表現の幅は、広がりますがパッション的な事とは違います。 技術的な部分では補えない。
声の深みや慈しみ
上杉さんの表現力の特徴は、声の深みや慈しみです。この部分だけは、技術的な事では、どうしても補えない❗ 私が思うに、表現力=人間力、 声の深み=人生経験。(役者でもそうじゃないですか)という結論です。 じゃ、若者は、表現力に乏しいのか?!!! そう単純には言えないと思います。 若くても密度の濃い人生を送る人もいます。いっぱい苦労する人もいます。(ステハゲさんみたいに)
上杉さんも当時は若かったですがいろいろ苦労して濃い人生があったのかと推測します(まだ自伝書は、読んでません) この部分は、なんとなく声を聴いて人が無意識に感じとるものなので文章では表現しにくいですが、例えばこの人の声なんとなく感じ悪くイジワルそうだな、、、みたいなのは解るじゃないですか!そういう事です…笑
声は脳の深い部分に反応する
声は我々人間の脳の奥深い部分に反応します。 言葉だけでは伝わらないものが声には含まれている❗
彼のうちに秘めた思いが、声の振動として現れています。 これはライブ映像をみて上杉さんの表情を見ればわかります。
ストーリー性が人々を引き込む
前のブログでも書きましたが、なかなか自分のやりたい音楽ができないはがゆさ、いろいろないざこざもあったでしょう。 その日常に起こる出来事や心情を歌詞にしていると思われる部分が、多く真実味を帯びています!
憤り、儚さ、刹那、孤独、反抗心、怒り、時には優しさ、切なさ、やるせなさ、等々の声の成分が含まれている。 その声の周波数とそれに共鳴したものが反応しファンになっていくのです。
そして上杉さんは徐々に反逆精神を表現し、魂の叫びが、彼をさらにロックな歌声に変えたのです。 魂の入った熱い歌声は、こういう背景があってさらに強化していったのだと思います。
こういった歌い手のストーリー性が人々の心をつかむのです。 これは上杉さんの最大の強みです。
終わりに
上杉さんのビジュアル的なかっこよさやカッコいい歌声には、こういう背景があったからか!って納得する部分もありますが、なかなか真似できないですね。 かっこよくロックに生きる事が、ビジュアルにもオーラとして現れ声もかっこよくなるという事を証明してくれている数少ない人物です。 ロックボーカリストのレジェンドとしてこれからも活躍を祈ってます❗