Voiceartistrmのブログ

人生における声の役割にいて

歌唱時のNG行動11選

  私も歌を歌っていますが、練習中、ライブ中に体験して感じたこと、またそれを元に本やネットで調べたことをシェアしたいと思います。
  ただ個人差もあります。100%そうなる!とかそう言うことを保証するものではなく『そういう傾向があるんだな』と参考にしていただけたらいいと思います。 
 歌を歌うことは気持ちがいいものです。精神的に満たされますし健康に良いです。
 それなのにライブで上手く歌えなっかったとかストレスになったら意味ないです。
 自分の持っている本来のパフォーマンスを100%発揮し楽しく活動するために練習の時から心がけしてほしいことを書きたいと思います。




Becca Sings



1.キンキンに冷えてる飲み物
Glass of Water

 よくカラオケBOXに行ったら出てくる氷入りの冷たいジュースです。 氷が入っていなくても常温ではない冷たい飲み物はNGですね。
なぜかというと冷たい飲み物は喉周りの筋肉を冷やします。冷えると筋肉が収縮します。
せっかく開いた喉が閉まりやすくなります。
:喉周りの筋肉の収縮
:体が冷える

 夏の暑い時期は飲みたい気持ちはわかりますが常温の水か暖かい飲み物がベストです。

2.身体を冷やす
bcoldness.
 
 これも1とかぶるのですが体を冷やすことです。寒い外で歌うと言うことはまずないと思いますが
現実的には部屋を冷やすのはNGということです。
体が冷えると声が体に響かなくなります。筋肉が冷えて収縮するからですね。

体が芯から冷えてる場合と芯から温まっている状態では声の共鳴値がかなり違います。
これは身をもって体験しています。
 私は仕事で駐車場のガイドの仕事をしています。割と大きな声を出す仕事です。
現場は半分外というか室内というかまあ屋根のついているのですが見晴らしがよく四方から風が入ってくる環境です。夏は暑く冬は本当に寒いです。
夏場はそんなに声を張ったり大きい声を意識しなくても空間に声が響いてボリュームを感じます。
声が体に響いてるのを体感できます。ところが冬になると体が芯から冷えるので意識して声を張らないとダメで結構強い発声になってしまいます。
こうも違いがあるものかと実感しています。

これは、夏場にクーラーで部屋をガンガンに冷やすのも本当によくないです。すぐに体が冷えてしまいます。気をつけましょう。

3.汚染空気
Air conditioning

 これも2の補足ですが私の実体験を話します。
夏場にカラオケやスタジオで練習をしていると、最初は声が出ているけどだんだん声に張りがなくなりがなり声になってしまっていたのです。
これは単に発声の問題かもしれないですが環境の影響もかなりあるのです。

その時は夏場でクーラーガンガンで練習していて体の冷えに気付かなかったのです。

そしてバンドでスタジオ練習の時もおなじ経験をしました。まだこの知識がない時で、、、だんだん声が出なくなりメンバーに迷惑をかけるといったことも経験しました。
流石に夏の暑い時期なのでなかなか楽器隊にクーラーを止めてやりたいとは言いにくいですね。

ただ工夫はできますよね。服を1枚羽織る。せめてクーラーの風にあたらない場所に移動する。気づかれないように設定温度を上げる。2基あるなら1基を消すとか、、、笑

やっぱりベストな温度は24〜28度に思います。それ以上高くては熱中症のリスクが高まりますので。
ある程度部屋の温度が下がったらクーラーを消して歌うのがベストです。
またクーラーの効いた部屋というのは湿度が下がり乾燥します。乾燥は喉の大敵です。すぐに枯れてしまいます。
こういう知識は楽器隊の人は知らないことが多いです。ぜひ理解をして協力してもらいたいものです。
ボーカリストは体が楽器です。少し汗ばむくらいがボーカリストには適温です。

 また、小さい部屋のカラオケBoXは、クーラーの風を直接浴びてしまいます。歌うということは、口を開け喉を開く行為です。
その風を浴びながら歌うと乾燥問題だけではなく細菌、バイキン、ウイルスなどを取り込んでしまいます。
過去に僕もカラオケBOXで歌っていたら次の日に喉がイガイガした経験を何度もしています。はっきりいうと、クーラーから出る空気は、カビ菌、ほこり、ダニなどの細菌だらけです。それを吸うだけで咳が出たり、喉がイガイガして風邪みたいな症状になります。

掃除を頻繁にして殺菌処理をしている所ももちろんあるでしょう。がしかしそれも限界がありますよね。カラオケBOXを非難しているわけではないですが、過去に私が行ってた所はクーラーから生臭い、カビ臭い風が吹いていました。
これはもちろんカラオケBOXだけの話ではありません。室内で歌うときは、クーラーの風を避けましょう。

4.コーヒー、お茶、お酒
酒

この3つに共通しているのは、利尿作用があります。コーヒー、お茶はカフェインが入っています。お酒はアルコールです。
利尿作用で体の水分が奪われる→声帯が乾燥するとなります。 この3つは水分補給としての飲み物と思わない方がいいです。

コーヒーやお茶に含まれる渋み成分(カテキン、タンニンなど)も声帯に影響します。
例えばウーロン茶は脂分を落としてしまうので声帯の粘膜に影響するでしょう。

これらは、声帯に悪いというわけではなく普通に話すぶんには問題ないでしょう。ただ歌ったり大きな声を出すとき声帯に負荷がかかった時に影響が出てきます。 緑茶は殺菌作用があるので喉にはいいですよ。その後歌うときは水で喉を潤しましょうという話です。

やはりベストな飲み物は常温の水ですね。 寒い日はコンソメスープなんかおすすめです。体が温まります。
コーンスープやホットミルクなども温まるのですがクリームやミルク成分が喉に張り付く感じなのでオススメできないですね。
歌う時は飲み物に注意しましょう!

5満腹の時
fats thins


 これはもう自分で経験済みですね。 本当に苦しくなるし、吐きそうになるし、なんて言うか胃酸が逆流してくる感じなんですよね。
この原因は横隔膜の動きが制限されるからですね。皆さんも想像してみてください、お腹周りがパンパンの状態を。横隔膜の下が胃なのでそこが大きく膨らんでいる状態では横隔膜が呼吸の時に上手く下がりきらないのです。
そのため呼吸が浅くなり息苦しくなってしまいます。 よって息継ぎがうまくいかなっかたりパワーのある声が出なくなってしまいます。
軽く歌う分には問題ないですがパワーボーカル、ロック系を歌う人は注意が必要です。腹式呼吸を使いますのでね。
最低でも2時間以上は空けた方がいいです。じゃ空腹の方がいいのかというと僕の見識からいうとそうでもないです。ある程度しっかり食べて2時間以上空ける。そもそも腹が減りすぎてはパワーのある声が出ませんよね。
あ、お腹周りにお肉が付いているのは別問題ですよ。笑

6.寝起き
Sleepy
 
 寝起きの声って皆さんもわかると思いますが、張りがなくしわがれているような感じですよね。そもそも声帯も筋肉です。寝起きの状態はまだ体もしっかり起きていない状態で筋肉がほぐれていません。
そして体温ですが、布団にいる時は、暖かさをキープしていますが、出た途端に冷えてしまいます。この寒暖差が声帯によくないのです。
しっかり朝食をとって体温を温めることが必要です。
まあ寝起きに歌う人はいないと思いますが、起きてから6時間以上経ってからが良いです。朝食、昼食をしっかりとり体が芯から温まっている状態。また日中の活動で筋肉も程よく解れているでしょう。夕方以降がベストですね。(起きる時間によりますが)
 ですから午前中に大きな声で歌うのはなるべく避けたほうが良いでしょう。声が枯れる原因です。なんか調子が出ないなと思ったら起きてからしっかり時間が経っているか確認しましょう。  それでもどうしても歌わなければならない時は、体が温まるものを食べたり、軽く運動したりストレッチしたりして体の筋肉をほぐしましょう。

7.寝不足、体調不良
tstressed

 そもそも寝不足=体調不良の傾向になるのは自分だけでしょうか? この睡眠不足という行為がいかにいろんなことに悪さをすることか!  気分が乗らなくなったり、精神的に沈んでしまいますよね。
また、落ち着きが無くなったり集中力が低下したりイライラしやすく、いつもより緊張してリラックスできなくなります。これらは歌にとって最もよくないことです。
睡眠をしっかり取れば体調不良がなおることもありますからね。
 寝不足が声によくないのは皆さん知っていると思いますがなぜかというと脳も体も疲労するからです。特に影響が強いのは脳の疲労です。  声というのは脳からの指令で出しています。寝不足でぼんやり霧がかかったような状態ではしっかり指令が出せませんよね。
また声というのは確かに声帯から出ているのですが細かい調整は脳がしています。イメージした声が出ているのか、どれくらいの息の量で、トーンの調整もです。
 体の疲労の場合は筋肉が凝って声が体に響きにくくなります。

結論ー寝不足の日は歌うのはやめましょう。自分本来の実力が発揮できないのはイヤですよね。歌の練習では良いイメージを頭に残しておく必要があります。自分の響いた声というのは頭に残る(耳に残る)ますから、調子が悪くて良くないイメージを残さないことも大事です。 ライブの前の日はよく眠りましょう。

8.備え付けマイク
エコー マイク おもちゃ 100円ショップ
 
 趣味でとか遊びでならカラオケBOXの備え付けのマイクでも良いでしょう。でもボーカリストになりたい、プロになりたいという人は是非マイクを買ってください。
なぜかと言うと特にカラオケBOXの備え付けのマイクは精度差がひどいです。部屋によって同じボリュームなのに音が小さかったり、音がわれたり、飛んだり、歪んだりします。スピーカーが原因の場合もあります。
まあそれだけ色々な人が出入りすれば乱暴に粗雑に扱ってマイクを落としたりする事もあるでしょう。酔っ払いとかもいますからね。
これは頻繁に自分で経験しています。マイクを持ったらカタカタ音がしていたこともありました。音が小さいから自分の声が小さくなったのかと勘違いする事もありました。これは、スタジオでも同じです。

マイクは1万円ちょっとでシュアー、ゼンハイザー買えちゃいます(種類によります、高いやつは結構な値段)シールドは2千円くらいで買えます。カラオケBOXで使う場合はあらかじめ受付の人に許可を取りましょう。シールドのさすところを教えてもらえます。お店によっては使えないところもあります。
そしてなんといっても音が全然違います。クリアーな音で声の繊細さをしっかり感じとれます。これはボーカリストにとって非常に大切な事です。 繊細な音を聴き取る、音の違いが分かる様になるので耳が肥えてきます。

そもそもイヤじゃないですか、部屋によってうまく聴こえたり下手に聴こえたり、ばらつきがあったら頭が混乱しますよね。機器のせいにはしたくないところもありますが、いつも安定した音で同じ精度で練習したいものですし、ましてや良い声に聴こえた方が自信も付きますし上達も早くなります。1万円くらいの投資なら全然高くないですよね。

9.騒がしい
Noise

 騒がしい場所で歌の練習する人はいないと思いますが、自分はカラオケBOXで練習することが多かったので体験したことを書きます。
まあ大抵一人で行くことがほとんどだったので小さい部屋に案内されるのですよ。そうすると、両隣が騒がしかったりするんですよ。
(カラオケBOXって埋まっている部屋の隣からつめて入れていくのかと)
カラオケに来たのだからうるさいのはしょうがないと言う人もいるでしょう。全く気にならないと言う人もいるでしょう。
ただ、歌声や演奏の音でうるさいのと騒いでうるさいのとではわけが違います。複数で来るとギャーギャー叫んだり笑ったり飛び跳ねたりの音がひどくて集中できないんですよね。まあお酒が入っている人がほとんどです。テンションが違う感じです。
カラオケBOXとはいえ完全防音ではないですよね。結構聞こえてきます。狭い部屋なら尚のこと。そんな中しんみりとしたバラードを練習しようと思ったら騒音が聞こえてきて気持ちが入らない。
とはいえカラオケBOXなので騒ぐのはしょうがないことなので、、、でもそんな状況を防ぐ方法があります。
*一つは時間帯を考える*
 大抵パリピどんちゃん騒ぎする人たちは夜です。間違いないです。お酒が入り陽気になってイキってしまうものです。仕事終わりの18時以降は気をつけましょう。昼間の時間帯(〜17時)までがおすすめです。結構一人で練習に来るという人が多いです。
*部屋を変える
これはお店が空いていることが条件なのですが自分は結構やりました(昼間はほとんど空いている)最初の受付時に勉強したい、仮眠したいから隣がいない部屋をお願いします。っていったら全然大丈夫ですよ!みたいな感じで案内されます。それとプラス100でVIP部屋もオススメです。広いので全然隣の音が聞こえてきません。一人では広すぎて寂しいかもですが開放的になってしかもちょっとしたステージがあるので気分がいいですしステージングの練習もできます。かなりお得です。

10.アンプスピーカーの近く
rSpeeker

 これはスタジオで練習してると顕著に出ます。ハウリングが起こるんですよね。カラオケBOXではそこまでではないですが、スタジオでは出す音が大きいのと他の楽器のアンプとかもありますのでなおのこと立ち位置には注意が必要です。
スピーカーの近くだけではなく、部屋の壁の近くや四隅はNGですね。自分の声が反響してハウリングします。
部屋の真ん中がベストです。

11.タバコ
smoke

 タバコ自体が喉に悪く体にも悪いのですが、これが原因で高い声が出なくなるとか、声量がなくなるとかは全く関係ないことです。
こればっかりはボイトレあるのみなので。
ただタバコの煙は声帯を乾燥させます。副流煙も同じです。 まあ吸いながら歌う人はいないでしょうが近くで吸っていないか気にした方がいいですね。  咳き込む、イガイガ、痰が出る原因なので。
また肺に悪さしますので、息苦しくなったり歌にはいい影響はないですよね。
普段から吸っている人はライブ近くになったら本数を減らすとか、ライブ当日は吸わないとかした方がいいですね。



まとめ



ただ単に練習不足で技量がないとかそう言うのは別問題として、『普段できているのになんか調子が悪い』っていうのは環境が原因のケースがほとんどだと思います。1〜10を参考にしてみてください。自分が経験して上手くいかなっかたことを思い出し、教えられた事や調べた事を書いています。
割と共通しているのは『体を冷やさない』と言う事です。冷えは万病のもとと言いますが、不調のもとです。声帯も筋肉ですのでちゃんとほぐれてないと本来のパフォーマンスを発揮しないと思います。
ライブでは緊張して実力が発揮できなかったとかありますが、それは経験を積んで慣れるしかないと思います。
また、喉にいい食べ物、飲み物、飴とか色々ありますがそれは個人差がありますしあえて今回は書きませんでした。
それでは良いソングライフを!