個声を殺すな❗
皆さんこんにちは。 声が自分の心身に与える影響について書きます。
私たちが、発する声は、聴覚フィードバックといって自分の発した声を自分自身で確認しながら調整して出しています。
また、以前の記事にも書きましたが、環境フィードバックによってかなり影響されますし。 また環境フィードバックには、過去に聴いてきた膨大な音の記憶が脳に蓄積されています。
そうだから私たちは、過去に聴いてきた様々な環境で、どのような声をだすか決めている。
環境に適応するためにです。
確かに私たちの周りの声に耳を澄ませると、例えば、駅員さんの発車の掛け声、女性店員の声、八百屋さんの声等々 どれも統一されて同じように聴こえる。
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僕もですが、過去の職業で、接客の時の声は接客の声になっていました。 また、建設現場、外の駐車場管理の仕事をしていたときは、周りが騒音ですし、大きな声を出さないと聞こえないです。 駐車場の仕事では、車にのってるお客様に対して小さい声では聞こえないですよね。 だからこのような仕事をしていた時は、必然的に大きな声になっていましたね。 最初は全然声が出なかったですけど、出しているうちに段々出てくるものです。 まぁ、ガテン系の仕事は、危険防止や出さないと危ないという状況もあったため必要なことだからというのもある。
ところが、接客や内勤の仕事はどうだったのかというと、特に女子に多いのが、作られ声。 『いらっしゃいませ〰️⤴️』柳原可奈子みたいな感じの、、、、、
周囲の音に自分を適合させる環境フィードバック。 これは、周りがとか先輩が、こういう声を出してるから自分も出さないといけないのかな?!なんて思ってしまうのでしょう。 上司や先輩からこういう声を出しなさいなんて教えられるわけではないと思う。
結局は、周りから浮かないようにとか、はみ出して目立たないようにみたいな心理がはたらいているからだ。
この不安と恐怖と常に闘っているのだから、人間なんて、弱い生き物だなぁって思う。
男性は、そこまでじゃないですが、女子なんかは1オクターブ以上もトーンをあげている。
僕が思うにそこまでじゃなくていいと思います。 僕がお客さんだったら、『マニュアル通りに言わされてるんだなぁー』って思うだけです。
僕が接客の仕事をしていた時は、いっても1トーンぐらいあげるくらいで、ちょっと声を張って声量をつけてハキハキしゃべるだけです。 あとは丁寧に不快にならないようにという気持ち的なところが大事だと思うから。
身体的影響
ではこういう1オクターブ以上の高い作られ声で長い間過ごすと体にどのような影響があるのか。
まず高い声で歌っている時を想像すればわかると思いますが、かなり喉周りに力が入ります。歌っている時ほど声量は出していませんが、高い声を出しているとき、声帯が引き伸ばされます。 その時喉に力が入ります。喉周りの筋肉、喉近くの首の筋肉(胸鎖乳突筋など)に無意識に力が入ります。そして首の筋肉は、肩の筋肉に繋がっています。肩の筋肉も背中や胸筋とも繋がっています。 そうです。上半身の筋肉に影響するのです。たかが、喉といえども無理強いして負担をかけると周辺の筋肉に伝わって影響が出てくるのです。 特に首は、色んな神経が通っています。首の筋肉が凝ると神経に影響していろいろな不定愁訴に繋がります。
1日の大半は仕事で、しかも上半身の筋肉が緊張状態でずっと過ごせば体調もおかしくなるはず。
精神的影響
統計によると日本の女性の喋り声は、世界一高いらしいです。 時代によって違う傾向がありますが
日本社会が、女性は声が高いもの的な風土があります。
高い声=かわいい、小さい、かよわい。 裏を返せば、そういうふうにみられたい、扱われたいという欲求になります。 少なくとも、テレビタレントの声、テレビアニメの声をずっと聴いてきて影響されて自然に身に付いた可能性も高いですね。
上記でも、記した職業声でもそうですが、その仕事をしてるときは、そういうふうに装おい、個人を隠して、仮面をずっとつけて過ごすということになります。アニメ声もそうです。 それはもう精神的負担は大きいと断言できる。 言い換えると個性を隠して過ごすからです。 プライベートに戻った時に、本来の自分との落差が激しいほど、精神的負担は大きいといえます。
アイドルなんかもそうだと思う。 体調不良の原因が少なくともこれですよ。
終わりに
環境フィードバックで適応する事は確かに必要ですが、あまり無理しなくてほどほどがいいと思います。
聴覚フィードバックで、自分の声を聴いたとき、作り声で個性のかけらもなく、自分本来の声とはかけ離れていれば、心理的負担は大きい。本当の自分が出せないもどかしさや出したら嫌われるという恐れが、病む原因に気付いてほしいです。 嫌われる勇気で少しひらきなおるくらいでちょうどいいと思います。 個性を尊重する環境を見つけて自己表現して過ごしましょう。